プログラミング言語って、なんとなく難しい気がしませんか?
じつはPythonプログラムの基本的なルールはたった3種類。
とっても簡単なプログラミング言語なので、初学者にオススメなんです。
Pythonプログラムの進み方は3種類
Pythonプログラムは、3種類の進み方(制御構造)で進んでいきます。
- 順次
ソースコードの順番通り、上から下へ処理を実行 - 分岐
条件にあてはまれば、対応した処理を実行 - 反復
条件にあてはまるまで、同じ処理を繰り返し実行
このようにプログラムの進み方、制御構造を指示する文を「制御文」といいます。
ソースコードの順に実行する『順次』
『順次』はPythonプログラムを実行していく順番です。
Pythonでは、ソースコードを上から下の順に実行していきます。
プログラム例:
name = '一郎' name = '二郎' print(name)
この例も1行目→2行目という順に、上から下の順に実行していきます。
1行目:変数nameに『一郎』という値を与えています。
2行目:変数nameに『次郎』という値を上書きします。
3行目:print()で、変数nameを表示します。
すると1行目の『一郎』ではなく、2行目で上書きした『二郎』が表示されます。
条件によって処理が変わる『分岐』
『分岐』は条件をクリアするかによって処理を変えるルールです。
○×クイズを解いて、答えによって次のルートが変わるイメージです。
- if…「if文の条件=○」の場合
- elif…「if文の条件=×」かつ「elif文の条件=○」の場合
- else…「if文の条件=×」かつ「elif文の条件=×」の場合
elifは何個でも追加できるので、条件は無限に増やすことができます。
プログラム例:
test = 80 if test >= 80: print('Aクラス') elif test >= 50: print('Bクラス') elif test >=30: print('Cクラス') else: print('不合格')
この例では変数testの数値によって、すすむ処理が変わります。
2〜3行目:testが80以上の時、Aクラスと表示(if文)
4〜5行目:testが79〜50の時、Bクラスと表示(elif文1)
6〜7行目:testが49〜30の時、Cクラスと表示(elif文2)
8〜9行目:testが30未満の時、不合格と表示(else文)
今回の変数testは80なので、if文をクリアするため『Aクラス』と表示されます。
条件に当てはまるまで繰り返す『反復』
『反復』は条件にあてはまる場合、同じ処理をループして繰り返すルールです。
- for:データ群の要素を取り出して、順番に処理を実行
- while:条件式を満たす限り、繰り返し処理を実行
すべて処理するまでループするfor文
for文は、要素を全て取り出すまでループ処理を続けるタイプの反復になります。
for i in range(3): print(i)
for文では、指定した要素range(3)を全て取り出すまでループします。
range(3)は0〜2の数なので、0→1→2という順にprint()で表示されます。
条件を満たす限りループするwhile文
While文は、一定の条件を満たす限りループ処理を続けるタイプの反復になります。
x = 0 while x < 3: print(x) x = x+1
2行目:「変数xが3未満である限り、3〜4行目の処理を繰り返す」というwhile文
3〜4行目:「変数xの数値を表示した後、x+1を変数xに上書きする」処理
0→1→2→3と繰り返していきますが、それ以降は条件を満たさないので終了です。
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